【犬の予防接種】混合ワクチンの内容と種類について
2023/04/25
ウイルスやレプトスピラなどに対する感染症対策として、犬には混合ワクチンの接種をオススメしています。
抵抗力をしっかり上げるためにも最初の年は複数回、以後は一年に一回継続することで抵抗力を高い水準で維持することができます。
病院によって準備しているワクチンは異なり、当院では5種、7種の取り扱いとなります。
犬の混合ワクチンには以下のようなものがあります。
2種 | 3種 | 5種 | 6種 | 7種 | 8種 | 10種 | |
パルボウイルス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ジステンパーウイルス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
パラインフルエンザウイルス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
伝染性肝炎(アデノⅠ型)ウイルス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
伝染性咽頭気管炎(アデノⅡ型)ウイルス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ボルデテラ | ○ | ||||||
犬コロナウイルス | ○ | ○ | ○ | ||||
レプトスピラ・カニコーラ | ○ | ○ | ○ | ||||
レプトスピラ・イクテロヘモラジー | ○ | ○ |
○ |
||||
レプトスピラ・グリッポチフォーサ | ○ | ||||||
レプトスピラ・ポモナ |
○ |
≪パルボウイルス感染症≫
下痢や嘔吐などひどい消化器症状を起こして衰弱していきます。免疫力が著しく低下し、子犬の突然死の原因にもなることもあります。感染力が強く、特に子犬では死亡率の高いウイルスの病気です。
≪ジステンパーウイルス感染症≫
発熱とともに鼻炎や呼吸困難などの呼吸器症状、下痢や嘔吐など消化器症状を起こしその後は異常行動やけいれん発作といった神経症状を起こしうるウイルスの病気です。感染すると特に子犬では死亡率の高い病気です。
≪パラインフルエンザ感染症≫
「ケンネルコフ」と呼ばれる犬の呼吸器系疾患の原因の一つであるパラインフルエンザウイルスによる病気です。咳や鼻水など風邪に似た症状を起こし、他のウイルスや細菌との混合感染で重篤化します。
≪犬伝染性肝炎≫
犬アデノⅠ型ウイルスによって起こる病気です。発熱や下痢・嘔吐などの消化器症状や肝炎を起こし、角膜浮腫や神経症状を起こすこともあります。
≪犬伝染性咽頭気管炎≫
「ケンネルコフ」の原因の一つである犬アデノⅡ型ウイルスによって起こる呼吸器疾患です。主に咳が出る病気ですが他のウイルスや細菌との混合感染すると重篤になりえます。
≪ボルデテラ感染症≫
「ケンネルコフ」の原因の一つであるボルデテラ・ブロンチセプティカ(Bordetella bronchiseptica)という細菌によって起こる感染症です。非常に感染力が強くひどくなると1日中咳が続くこともあります。多くは自然治癒すると言われていますが、症状が重い場合は長く続くことがあります。
≪犬コロナウイルス感染症≫
下痢や嘔吐、食欲不振などの消化器症状を起こすウイルスの病気です。症状は比較的軽症ですが、パルボウイルスや他の細菌などと混合感染すると重篤な症状になる可能性があります。
≪レプトスピラ病≫
レプトスピラという細菌によって起こる、人にも感染しうる人獣共通感染症のひとつです。レプトスピラにはいくつもの型があり、すべてのレプトスピラが予防できるものではありません。腎炎や尿毒症・出血などを起こすカニコーラ型、黄疸や出血を起こすイクテロヘモラジー型が原因になることが多い。
レプトスピラは湿地や池、川原などで感染しうるもので生活環境や地域によっても発生状況は異なります。
何種のワクチンを打つべきかは、お住まいの環境や飼育状況によっても変わってきます。詳しく知りたい方は動物病院で獣医師としっかり話し合いましょう。
ワクチンの種類によってはアレルギー反応が出る可能性もあるので、特に初めてワクチンを打つ場合にはアレルギーの対処がしやすい午前中や午後早めの時間に打つことをオススメします。(夕方や夜に打つと、アレルギーが出る頃に病院が閉まっていることがあります。)
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ときわ動物病院
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